同じくデザイナーはアーティストではありません。
何故でしょう?
デザインは自分の感情を表現するためのものではない。
ただし、優れたデザインのためにはアーティスティックな感性、思考、表現はやっぱり必要。
出してばかりでは、いつかは空っぽ。
情報を集めるだけではない、好奇心がいつも飛びまわっている。
そんなみつばちをたくさん飼いましょう。
そして良いものを生み出す為には、多作である方が良い。
見えていると思っても、見えていないものってありますよね?
そんな時は「心の目」をあけてみましょう。
そう、人間は目に頼りすぎかもしれない。五感すべてで感じてみること。
編集しながらものを創ると、こじんまりしたものになりがちです。
まずは全てを見えるところに並べてみる。
なぜなら私たちの想像には限りがあるから。
そうして得られた客観的な視点が、思考を整理し、
進むべき方向を照らしてくれます。
私たちは単なる「絵」や「形」を創っているのではありません。
デザインとは「絵」や「形」だけではない。
これは何の為にあるのか?これは誰の為にあるのか?
これはいつ使うのか?これはどうやって使うのか?・・・
その問いに答える事が、デザインであると考えます。
小説家は多重人格者のようですよね?
小説の中には、沢山の登場人物が出てきますが、書いている人は一人。
様々な人に何かを伝えるためには、様々な人になりきる必要がある。
個人の中にある多様性が、人々の気持ちを動かすデザインを作る。
新しいものは型を破ることから生まれます。
しかし、型があるからこそ美しいものが、日本にはたくさんある。
そのことを私たちは忘れてはならないと思っています。
まずは全てのものごとに疑問を持つ。
なぜコレはこうなんだろう?
なぜコレをこうしないんだろう?
そんな健全な反抗心から生まれたものを、人は「発想」と呼んだりします。
例えばパッケージデザイン。
売り場で商品の説明をしてくれる人はいませんよね?
思わず手に取りたくなるような魅力的なデザイン。
直感に訴えるものほど、実はロジックが裏に隠されているのです。
自分たちでは当たり前だと思っている、
そんな中にソリューションは隠れていたりします。
時に旅行者の目になって、身近なものを感じてみる。
日常は非日常になり、見慣れたものたちも新しい輝きを持ちはじめます。
言われた事に答える。
あたりまえにできることがプロの仕事。
他にもっといい方法があるんじゃないの?と考えて提案をする。
正解はひとつではない。
答えは決まっているものではなく、自分で創り出していくもの。
タレルの光の館に泊まり、移りゆく空を一枚の絵として眺めてみる。
マウナケアの頂、世界の天文台のおとなりで星空を仰ぐ。
八幡製鉄所では大人の社会見学で、鉄が生まれる現場に立ち会う…私たちの社員研修です。
仕事には直接関係ない?…いえいえ、それが大切なんです。
時々ふとアイディアがひらめく時がある。
まるで天から降ってきたように思える瞬間です。
しかしそれはからっぽ頭に神様がはちみつを入れてくれたわけではなく、
自分の中のストックが何らかの刺激を受けて「繋がった」という事。
ただし繋げるのにはちょっとしたコツが。